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転ばぬ先の筋肉

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ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)という言葉を耳にしたことがありますか?

骨や関節そして筋肉などの運動器の衰えが原因となり、「立つこと」や「歩くこと」といった機能が低下している状態のことをいいますが、ロコモと通称されることが多いようです。

現代社会において、車等の移動手段の普及やデスクワークなどで運動不足になってしまう人が多いといわれています。

WHO「運動不足」が世界に蔓延と報告

世界保健機関(WHO)は、2016年に世界の成人(18歳以上)の4人に1人に当たる14億人以上が運動不足だと報告しました。

当局者は「長時間労働や交通機関の発達、スマートフォン普及などが人々から運動の機会を奪っている」と指摘しています。

「運動不足」なぜ怖いのか?

一般的に言われている「運動不足」によって生じることとして

健康な人でも運動不足な状態を長く続けていると、身体を正常にはたらかせる機能が衰えてしまいます。

運動することでの身体の活発な活動が減ることによって、健康を維持するための一番大切な血液循環が悪くなってしまいます。

「運動不足」による不活発な生活では、食事から取り入れたエネルギー(カロリー)や栄養が消費しきれずに、身体の中で余ってしまうことになります。

つまり、脂肪をため込んでしまいお腹まわりが「太め」に「血糖値がちょっと高め」「血圧が高め」に陥ってしまいがちです。

このように、「運動不足」によって燃費の悪い体になり、消費しきれない「余分な」ものをため込むことによって病気の原因にしてしまっているのが現代生活の特徴のようです。

若年性円背(えんぱい)

円背とは脊柱(せきちゅう)、 特に胸椎(きょうつい)の後弯(こうわん)つまり背中の丸まりが増加した状態で一般的には猫背と呼ばれるのですが、この猫背のまま高齢期を迎えれば身体機能の衰えから背中や腰の曲がりが進行したものを円背となります。

高齢者の特徴であるはずの円背が、現代社会における「運動不足」によって若年者にも少なからず見られるようになってきています。

円背まで進行することで、まず歩行や日常生活に支障が出ることとなります。 背中が丸まってしまうことで足がうまく上がらない、椅子の立ち上がりが難しくなったりするのです。

他にも、呼吸機能の低下、誤嚥や圧迫骨折のリスク増加など、介護予防の観点からも大きな問題となってしまいます。

たかが猫背と思いがちですが、猫背の原因は「運動不足」つまり「筋肉不足」となっています。

転ばぬ杖の代わりに今から筋肉をつける

高齢者の転倒の危険性についてや転んで怪我や骨折をしたことで寝たきりになってしまうことはすでにお聞きになっていることと思います。

また、人間は加齢とともに、筋力の低下や、歩行障害、視力の衰えなどさまざま要因が重なり、バランスを保ちにくくなっていくとも聞いているかもしれません。

現代では、中高年だけではなく若年層でも小さな段差で転んで怪我や骨折をしてしまうことがあることもご存じでしょうか?

高齢者でも筋力を向上することができるのは画像の80歳の女性が物語っています。

ギネスでボディビルダーとして認定されるまでとはならないまでも、転ばぬ先の杖の代わりとして骨格にたくましい筋肉をまとうことは可能です。

筋肉をつけるといっても、サプリを飲めば筋肉モリモリとはならなくて、適度な負荷と正しい運動フォームそして筋肉を育てるための適切な頻度にて、気長にコツコツと運動することが欠かせません。

オススメとしては、できれば若いうちに、五十代や六十代にやり始めることで、文字通りの【転ばぬ先の筋肉】となり得ます!

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