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すみだdeボッチャカップに超初心者でベスト8の秘密は脳からの指令を正しく筋肉に届け正しく動くこと!

目次

ボッチャって何?

ボッチャとは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目になります。

ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競うゲームになります。

障害によりボールを投げることができなくても、勾配具(ランプ)を使うことで自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できます。

画像では私が青チームで4球目を投げるところになります。白いボールに青が2球と赤2球が近づいていて青と赤が1球ずつ離れてしまっている状態です。

障害のあるなし関わらずに誰でもできるスポーツ

ボッチャという競技は、老若男女、障害のあるなしにかかわらずにすべての人が一緒に、そして、競い合えるスポーツになります。上から投げても下から投げても、あるいは蹴ってもいいようです。大会では蹴っている人はいませんでしたが笑

障害があってボールを投げることができない場合は、勾配具(ランプ)と呼ばれる滑り台を使ってボールを投げる代わりができます。

ルールは?

ゲームの目的は、赤または青の皮製ボールを投げ、ジャックボールと呼ばれる白い的球にどれだけ近づけられるかを競うことである。赤ボールチームが先攻であり、コイントスでどちらを選ぶか決めます。

長さ12.5m、幅6mのコートを用いてゲームの始めに的球を投げます。的球は、コートにV字型に引かれたジャックボールラインを越えなければならず、両サイドが交互に投球し、的球がコート内の有効エリアに収まるまで繰り返します。続いて1巡目の投球は的球を投げた側の先行、次に相手側の順で的玉に向けてボールを転がします。2巡目以降ボールが尽きるまでの投球は、的球に遠いボールを投げたサイドが相手チームよりも近いボールを投げられるまで連続して投球を行います。

各ラウンドの終了、すなわちエンドの度に審判は的球と投げられたボールとの間の距離を測定し、そのエンドで負けた側の最も的球に近いボールよりもさらに的球に近いボールに各1点が与えられる。ゲーム終了後に高得点を上げたチームまたは競技者が勝ちとなるのです。

室伏広治スポーツ庁長官が説くムーブメント(脳・中枢神経系)の可能性!

下記に紹介している動画の中で、室伏広治さんは、私たちを車(マシン)にたとえて

1.解剖学的身体(筋・骨格系)は車体
2.機能(可動性)はハンドル
3.ムーブメント(脳・中枢神経系)はドライバー

どんなに素晴らしい性能のマシンに乗っていたとしてもドライバーの運転技術が稚拙ならば高い性能を出せないし

F1のマシンを与えられたとしてもトレーニングされていないならば乗りこなせないし

そして、身体は誰しも例外なく確実にその性能が衰えていってしまう

しかし

一番最後の脳そして中枢神経系のコントロールしていくところが重要であり、ここが伸ばす可能性があると力説されておられました。

そして

私たちの誰もが、筋肉・骨格・関節の可動性が衰えていくのを避けることができない絶望的な状態と言えるのですが

たとえば、片足でジャンプするという動作を脳から指令を出して、正しく筋肉に正しい指令が届くことで正しい運動ができることを考えると、年齢的な衰えをカバーすることができる可能性を見出すことができます。

どれだけ性能の良い車であったとしてもドライビングテクニックが悪ければその性能を出せないのと逆に、中古のポンコツ車でも優れたドライビングテクニックがあれば、つまり、脳・中枢神経系のコントロールしているところでレースに勝てる可能性を見出せることを考えると、脳・中枢神経系が重要であり伸ばす可能性があると言えます。

3のムーブメントとは、衰えを止められない筋・骨格系を補うために脳から正しい指令を送ることで身体をうまく動かすことになります。

ここに、還暦過ぎた中古のポンコツ車である私がベスト8までいけた秘密があります。

歪んだ背骨を動かし神経を調整することで脳・中枢神経系の可能性を引き出す?

今回のボッチャ大会は、ボッチャを始めてから三ヶ月、しかも、週一の練習が7回ながらの強行出場でした。しかも、練習場が小学校なので使えず、他会場での一回のみの練習でした。

チームのメンバーは、私をボッチャに誘った友人(私のボッチャの先生)の奥様と、もう一人は古くからの大先輩で社会人バレーボールチームの監督となります。

勝ち負けよりも楽しむことが前提とはいえ、初参加で初心者かつ還暦でありながらも優勝を目指すことで、どのくらいの解剖学的身体とその機能そしてムーブメントが発揮できるのかの挑戦でもあったのです。

大会当日は、仙骨から頸椎までの背骨を整えてから肩の可動域をスムーズにする運動して、室伏広治さんがたとえる私というマシンの車体(筋・骨格系)とハンドル(機能・可動性)そしてドライバー(脳・中枢神経系)を整えることができたと思います。

このことは、言葉だけで話しても理解しにくいとは思いますが、背骨の歪みが関節の可動域を悪くしていたり神経を牽引することで神経の伝達異常が生じて正しく脳からの指令が伝わらないことの障害を、骨格構造を正しく調整することで可動性の機能や脳からの指令が正しく伝わるように改善されることが体験的にわかっています。

これらのことがボッチャという競技の中でボールを支配してコントロールする、つまり、脳からの指令が正しく筋肉へと正しく指令が届いたことに、とても支えになったと体験的に実証できたと思います。

室伏広治スポーツ庁長官の説明によれば、中古のポンコツ車両でもそこそこ戦えたのでした。

結果は30チームの出場の中で予選一位通過で決勝トーナメントに進出しベスト8でした。

プレッシャーという緊張感を統御するヨーガの秘密?

この画像のときは、予選第1試合で1対1のタイブレークとなり、一球勝負でエース同士が赤と青のボールを投げ合って白いボールに近い方の勝利が決まる状況になります。

先攻後攻のじゃんけんに負けて、相手チームのエースが先に投げたのですが、緊張したのか白いボールから20センチぐらい赤いボールが離れてしまっていました。

チームのメンバーとクラブの仲間が見守る中で、私は、ここで勝利が決まるというプレッシャーの中で、ビシッと、白いボールにぴったり青いボールをつけて勝利を決めることができました。

タイブレークにおいては、おそらくですが、技術とかボッチャ経験というよりもメンタル勝負だったように思います。

ここでこそ、20数年、ヨーガで培っていたマインドの安定した力が発揮できたように感じています。

ヨーガの代表的な教本だと言われている「ヨーガ・スートラ」での八支則の中で、プラーティヤーハラ(制感)と呼ばれる感覚の制御つまりここで言うところの緊張感のコントロールに当たるわけです。

「諸感覚器官がそれぞれの対象に結びつかず、あたかも心素自体に似たものの如くになるのが、プラティヤーハーラである」(ヨーガ・スートラ2章54節)

「これによって、諸感覚器官に対する最高の支配が生ずる」(ヨーガ・スートラ2章55節)

ここまでの境地に達しているかどうかはさておき、何を言わんとしているのかというと、緊張している自分がどのような対象となる考えや感情や行為の結果について結びつかずに、客観的に自分に何が起きているのかを観察することができていて、そのことに支配されずにこの時点での最高のパフォーマンスを選択できるということになるようです。

ですので、この時の私は、大会専属のカメラマンがカメラを私に向けて構えていることも含めて、クラブの応援している方々の位置も把握していながら、ジャックボールである白いボールを目標にして、右手に持つ青いボールが一直線に向かうルートをイメージしながら力加減を調整しつつ投げたら、白いボールにピッタリとくっつくことになったわけです。

室伏広治スポーツ庁長官の説明から車・ハンドル・ドライバーの他にそれを観察しているものがあって、その観察するものと結びついているというのがヨーガの考えとなります。

訓練してすぐできるというわけではありませんが、気長にヨーガの訓練することで緊張しながらも自らを統御することは可能です!

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