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映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観て

目次

なぜ、還暦間際のおっさんが...

そもそものきっかけは、長女から勧められた映画『聲の形』がとても良くていろいろと考えさせられたということと

たまたま、映画“TENET”の入場時に小冊子を渡されて上映されていることを知ったということ

観た順番的には、三度も観ている映画“TENET”を先に感想を書く予定だったけれど、自分なりに消化するのに時間が要するのと、タイミング的には心を洗うような映画を欲していた、という感じとなります。

それと、放火事件そして新型コロナウイルスの感染拡大によって劇場公開が二度も再延期だからこそ、応援のつもりのまま、まず、NetflixでTVアニメ版をしっかり観てからの流れとなります。

映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』について

暁佳奈さん原作のライトノベルで一般公募による原作募集企画「京都アニメーション大賞」で初の大賞を受賞したファンタジー作品ですが、ライトノベルが映画になっちゃうなんて凄いですね。

戦時下において戦うことしか知らなかったヴァイオレット・エヴァーガーデンという少女がめちゃくちゃ強くて(この設定は無理があるんだけど)、「自動手記人形」と呼ばれる代筆業の職に就くことで愛とは何かを学びながら成長していく物語となります。

テレビアニメで放送された全13話はNetflixで観れますので、是非、映画鑑賞の前には観ておくことをオススメ致します!

「武器」と呼ばれた少女

命令をすれば戦い殺しまくる、人のカタチをしている殺しの「道具」だと言われた少女は、あるとき、戦場で拾われ

ギルベルト・ブーゲンビリア陸軍少佐の命令のもとにめちゃくちゃ強い兵士として戦闘を繰り返す日々...

感情を持たず言葉を話せなかった少女に

彼は「ヴァイオレット」という名前を与えて教育を施した

激化する戦場において、少佐をただ守るために戦闘で両腕をなくしたヴァイオレットに、ギルベルトは「自由になりなさい。心から愛している...」という言葉を残し、行方知れずになった...

▼「5分でわかる特別映像」が公開されていますのでよろしければご参照ください

「自動手記人形」にて成長する少女

4年にわたる南北大陸戦争が締結後、ヴァイオレットはギルベルトの友人でありC.H郵便社の社長のクラウディア・ホッジンズのもとで自動手記人形(ドール)として働きます。

決まり文句が

「お客様がお望みなら、どこでもかけつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」

となるのですが

働く動機が、なんと、ギルベルトから最後に聞いた「愛している」という言葉の意味を理解するためにドールになり、さまざまな代筆を通じて人の心を知り、少しずつ成長していくんです。

そのいじらしさが、おじさん的にはたまりません♪

なぜ勧めるのかをネタバレなしで

まず、アニメーションの技術と声優の表現が私はもの凄いと感じたこと

人が本気で泣くときって、唇が微妙に痙攣しますが、その痙攣する表現が細かく表現されていて、かつ、その微妙な唇の痙攣に合わせて声優の声がか細く震えるという、文章にするとこんな感じで申し訳ないけれど

ここは、感極まるところでもあるので、ドッと涙が目から溢れてしまいます...

それと、もと中佐でC.H郵便社の社長のクラウディア・ホッジンズの「ヴァイオレットちゃん」と呼ぶ声を思い出すだけでもウルウルしちゃうほど、彼の繊細な愛情はたまらなく素敵で、いい人見つけて欲しいなーと勝手に思っちゃうほどです。

賛否はあるだろうけど、完璧な少女漫画の王道となる内容です!

昭和の時代を、青春の大半を営んだおじさんには令和の今でも普遍的なものが描かれていると思います。

それと、さすがの京都アニメーション制作なので、映像はとても美しいです。

音楽については個人的には『聲の形』が断然に良いのだけど、けれど、映画館の空調の音が聞こえるほどの無音状態という演出は、心の中で受け止める静かなる時間として、とても響きました!

是非ぜひ、Netflixにてテレビアニメで放送された全13話をご覧になって、劇場まで足をお運びください(^^)/

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