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四十肩・五十肩の改善と予防について

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四十肩・五十肩の改善と予防について

肩の関節は、身体の中で唯一360度にまわるのですが、腕の挙げづらい方向によってどの筋肉の腱を痛めているのかをある程度は予測することができます。

肩の検査について

たとえば、アライメントチェックとして、気をつけの姿勢(直立不動)から両腕を横から頭の上へと挙げてみる棘上筋の検査、左右の指で肩胛骨を指さす肩甲下筋検査、もしくは、小さく前にならえの状態から手の平を水平に外側に開くことで棘下筋・小円筋検査として、診断することが可能です。

肩の回旋筋腱板(ローテーター・カフ)は肩甲骨の前面と後面の4つの筋である肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の腱のことなのですが、これらの腱が肩の内側へと巻き込まれて固まった状態となり滑液の出方が悪いことにて、肩関節周辺炎となりいわゆる四十肩・五十肩になっています。

肩のROM運動について

背骨コンディショニングでROM運動と呼んでいるゆるめる運動によって固まったまま放置されていた肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の腱をゆるめることで軽度なものであれば改善緩和を期待できます。

肩関節の矯正について

肩関節の矯正について、肩の関節は肩甲骨と上腕骨の肩甲上腕関節と肩甲骨と鎖骨の肩鎖関節があるのですが、肩甲上腕関節は内旋方向にズレる、肩鎖関節は内旋か内側にズレるのが多く、これらの肩関節がズレることで腱、筋肉および神経がだんだんと巻き取られ、腱や筋肉が拘縮(弛緩しなくなる現象)したり神経の伝導異常が起きて肩関節の滑液が不足することで炎症に拍車をかけることとなります。

このような状態で、つまり、腱や筋肉が固まった状態で、いつも動かさない角度から力が加わることで、たとえば、ふいに何の気もなく背中を掻いたりすることで、腱・筋肉・神経を痛めたり、関節内において炎症が引き起こされてしまい痛みが出てくることはよくあることです。長年放置した最悪の状態は、肩の回旋筋腱板(ローテーター・カフ)が断裂してしまうことも起こり得ます。

ごく簡単な肩関節が内旋しているのかについての検査として、鎖骨の間に指を入れてみてください。指が二本入ればまず合格ですが、一本がやっとならばズレていることが明らかとなります。

根本的な改善・緩和や予防について

なぜ、肩の関節となる肩甲骨上腕関節や肩鎖関節が内旋してズレてしまうのか?このことと同時に、肩の回旋筋腱板となる肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋の4つ腱が肩の内側へと巻き込まれて固まった状態となってしまうのか?ということなのですが

これらは仙骨が後方にズレることでその代償姿勢としてバランスをとろうとして背中が丸くなり頭が前に突き出て両肩が内側に巻き込まれます。

なぜ?仙骨が後方にズレるかと言えば、大殿筋(画像参照)というお尻の筋肉が弱くなるからであり、それに伴って、肩胛骨と背骨の間の菱形筋および共同筋である三角筋が弱くなるからだと考えます。

実際に、肩甲上腕関節が巻き込んでいることで、腱板と椀神経が牽引されて痛みが出ることから、仙骨枕を使ってこれらの回旋筋腱板と碗神経をストレッチすることで痛みは改善緩和し、仙骨のズレを矯正しつつ大殿筋と菱形筋そして三角筋を強化することで四十肩・五十肩を予防することにもつながっていきます。

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