睡眠薬と認知症について
目次
- ○ 睡眠薬について
- ・なぜ、睡眠薬と認知症に注目したのか?
- ・睡眠薬の種類について
- ・ベンゾジアゼピン系睡眠薬と認知症の関係について
- ・睡眠薬の薬を変えられるのか?
- ・睡眠薬の代替となるハーブについて
- ・健康食品として
睡眠薬について
平成29年の国民健康調査によれば、40代と50代の3割が睡眠で充分に休めていない結果が出ているとのこと。
仕事のことが頭から離れず眠れない時の選択としての睡眠薬があったりします。
おそらく、このブログをご覧になられた方々の中に使われている人もいらっしゃるのでは?
なぜ、睡眠薬と認知症に注目したのか?
なぜ、このことについて書いたかと言えば、母の認知度の低下と睡眠薬との関連があるのではと思い立ち調べてみたからです。
母の薬はデパスで日本で最も使われているベンゾジアゼピン系向精神薬で他にはハルシオン、レンドルミン、ユーロジン、ベンザリン、セルシオンなどがあるようです。
睡眠薬の種類について
ベンゾジアゼピン系の他に現在使われている薬は、、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬の3種類です。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳の神経活動を全般的に抑えることで眠りやすくする薬です。
日本では約50年前から使われていて、種類も多く、作用の持続時間が短いものから長いものまであります。
しかし、ふらつきなどの副作用が出やすく、やめにくいという問題点があります。
非ベンゾジアゼピン系は、不眠の改善作用に特化して、筋肉を緩めるような作用が少ないことから、ふらつきや転倒の危険性が緩和されています。
メラトニン受容体作動薬は、体内時計の調整作用に関係するメラトニンというホルモンと同じような作用があり、夜型や睡眠時間のずれが治らない場合に効果が期待されています。
オレキシン受容体拮抗薬は、目覚めを促す働きのあるオレキシンというホルモンの作用を遮断し、眠れるようにする薬です。
世界に先駆けて2014年から日本で使われ始めた、最も新しい睡眠薬です。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬と認知症の関係について
そこで、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と認知症の関係について
たとえば、フランスで行われた調査では、平均78歳の住民1000人以上を対象にして最長15年にわたり追跡した結果、睡眠薬を服薬していた高齢者では4.8%、服用していなかった高齢者では3.2%が認知症を発症しており、1.5倍のリスクがあったというものでした。
しかし、同じような方法でおこなった他の調査では睡眠薬は認知症のリスクを高めないとするものも複数あり、睡眠薬と認知症の関係はまだはっきりしていないというのが現状であると考えられていますが
ベンゾジアゼピン系睡眠薬を長期使用することは、使用したことがない人に比べて認知症のリスクが高くなるという約4.5万人を対象として1.2万人の認知症患者を調査した六つの研究の結果からすれば
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、使うにしても短期間が良いということになると思われます。
睡眠薬の薬を変えられるのか?
睡眠薬の薬を変えられるのか?については、友人の看護師と薬剤師に尋ねたところ、かかりつけのドクターと相談すれば変えてくれると思いますとのことです。
睡眠薬の代替となるハーブについて
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』によれば
バレリアン(セイヨウカノコソウ)は、ヨーロッパおよびアジア原産の植物です。また、北アメリカにも自生しているとのこと、そして、古代ギリシアおよび古代ローマの時代から薬草として用いられてきたそうです。
歴史的に、バレリアンは不眠症、片頭痛、疲労、胃けいれんの治療に使用されていました。
現在では、バレリアンは不眠症、不安症、うつ病、月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)、更年期障害の症状および頭痛に良いとされています。
バレリアンの根と地下茎(根茎)は医薬用として使用されています。
研究で明らかになったこととして
バレリアンが睡眠障害に有用であるかについての科学的根拠(エビデンス)には一貫性がなく、米国睡眠医学会(American Academy of Sleep Medicine)は、2017年に発表された診療ガイドラインにおいて、成人の慢性不眠症に対してバレリアンを使用しないように勧告しています。
2件の小規模研究では、バレリアンが更年期障害の症状に有用である可能性が示唆されていますが、エビデンスが十分ではないため、確実な結論は出ていません。
バレリアンが不安症、うつ病、月経前症候群、生理痛、ストレスなどの症状に有用であるかを結論づけるには、エビデンスが不足しています。
安全性については
研究では、バレリアンは、一般的にほとんどの成人が短期間摂取しても安全であることが示唆されています。
研究の結果、バレリアンを最長28日間摂取しても安全であることが確認されています。
さらに長期間使用した場合の安全性についてはわかっていません。
妊娠中あるいは授乳中のバレリアン摂取の安全性についてはほとんどわかっていません。
バレリアンの副作用には、頭痛、胃のむかつき、精神的な重苦しさ、興奮、不安感、心臓障害のほか、一部の人には不眠症がみとめられることもあります。
ごく一部の人は、バレリアンを摂取した場合、特に摂取量が多いと、翌朝に眠気を感じることがあります。口渇をみとめる人や、生々しい夢をみる人もいます。
バレリアンは催眠(眠りを誘う)効果を有する可能性がある(証明はされていません)ため、アルコールや鎮静剤と併用すべきではありません。
注意事項として
自分の健康に責任を持ちましょう。利用している補完療法のすべてをかかりつけの医療スタッフに伝えてください。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう、とのことです。
▼コチラをご参考ください!
健康食品として
ハーブティーとしてバレリアンを単体で飲むには個性が強すぎるので、サプリメントでないか?と探してみると
DHCからわりとお手頃な値段でありましたので、まだ睡眠薬を処方されるほどではないけど眠りにくいという方々にはよろしいのでは?とご紹介させていただきました。
私が試した感じですと、一時間ほどすると眠たくなってきます。
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