熱中症の予防に筋肉をつける!
目次
熱中症予防
筋肉をつけることで、つまり、筋肉量が増えることで、熱中症に対して、短期的な予防と長期的な予防が可能となります。
ただし、筋肉トレーニングで筋肉量を増やすには数ヶ月は必要ですので、今年の夏のこの暑さには間に合いませんが、今からコツコツと正しいフォームで必要な負荷をかけてしっかりストレッチして必要な休息を与えれば、来年には今よりも断然に暑さに対して耐性が身に付いたのを実感することと思います。
よく言われている短期的な熱中症予防
一般的には、短期的予防として、血管内の水分の不足を予防することだと言われています。
水分と適度な量のナトリウムを含む電解質の摂取となります。運動する前に牛乳や豆乳、ヨーグルトなどのタンパク質を多く含む飲み物を摂取することで、血管内に水分を引き込む力になり脱水予防に効果的となります。さらに運動中の水分と電解質のこまめな補給も熱中症の予防には重要なのですが...
筋肉量を増やすことでの短期的な熱中症予防
つまり、血管内の水分の不足状態を阻止するという観点こそ、熱中症予防につながります。
しかし、必要に応じて血管内に水分の移動をさせるための【貯水タンク】を準備しておく必要があります。私たちのカラダの約60~70%が水分なのですが、なかでも水分を効率的に蓄えることができるのが筋肉なのです。筋肉は保水力が高く極めて効率のよい【貯水タンク】となります。
脂肪をいくら溜め込んでも水分を蓄えておくことはできないのです。
筋肉量を増やすことでの長期的な熱中症予防
【貯水タンク】が準備できたのならば、次に
血管内に移動させた水分を効率的に体内に循環させるための【ポンプ】を準備することができます。筋肉こそがタンクとポンプの両方の機能を持つモノであり、極めて重要な長期的予防方法になります。
より熱中症に強いカラダづくりのために、どの筋肉の部位を鍛えればよいのか?
貯水タンク機能とポンプ機能の双方の役目をおおいに果たしてくれる筋肉は、下半身の大きな筋肉になります。
私たちは、2本足歩行の生き物なので、必然的に、下半身に血液が停留しやすいという宿命を持っています。しかも、暑さによって迷走神経が働き過ぎるような状況になれば、血管内の水分はますます体内を効率よく循環できなくなってしまうと言われています。
したがって、下半身から心臓に血液を戻してやるポンプ機能をしっかりと筋肉量を増やして準備しておくことが、熱中症の予防対策としても非常に効果的となります。
具体的な筋肉の部位として、下腿三頭筋(ふくらはぎ)や大腿四頭筋、大臀筋などは重要な筋肉となります。貯水タンク機能を果たす上半身の大きな筋肉を鍛えれば鬼に金棒となります。