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正常な骨格構造で筋肉を正しく使えば、神経の機能が働く

目次

骨格の構造と筋肉の使い方そして神経系統の働き

私たちには、正常な骨格の構造があって、その構造に骨が収まり正しく筋肉を使うとき、頭蓋骨や背骨の中を走行する「神経系統」が、本来、持っている正しい働きをするということを最近つくづく感じます。

この「神経系統」の機能とは、内臓や筋肉などを動かしたり、脳からの指令を伝える伝線のようなものだと言えます。

私たちの身体の構造上、とても重要な役割を担っていますので、頭蓋骨や背骨などに守られています。

しかし、地球の重力世界で生きる私たちにとって、この「正常な骨格の構造」を維持することは大変難しくなっています。

なぜならば、常に重たい頭を支える必要がありますし、日常生活における立ち方や歩き方、座り方、脚を組む癖などの偏った動作をはじめ、ちょっとした怪我や外傷など、骨格の構造異常が引き起こされる要因は、生活のいたる所にあるからです。

現代においては、とても便利になったことで運動不足となり筋力が低下してしまう、そして、在宅勤務でますます歩かなくなったことなどがあったりします。

私を含め、教室に来られる生徒さんが訴える痛みやしびれなどの不調和な症状がある身体を触診すると、必ず骨格の構造異常、つまり、仙骨が後ろに歪みその上に続く腰・胸・首がズレていることが見られます。

過去に建築の構造設計をしていた私からすると、私たちの身体にとって背骨(骨格)は家の柱に相当していて、家の柱が曲がった傾いた状態で放置することで壁がヒビ割れてしまったり、扉の開き具合が悪くなったりといった「機能異常」が生じてしまいます。

それでも、この悪い状態を放置したり、場当たり的な処置を行っていると、そのうちに必ず大型の補修が必要になるでしょうし、異常が出てしまった部分を修理すれば、一時的に問題は解決するかもしれませんが、それは根本原因を解決しているとは言えない状態なので、また次々と別の部分にほころびが出てしまうことは私でなくても容易に想像できると思います。

重力の働く場所に生きる私たちの身体にも同じ法則が働きますので、同様のことが起き得ることがわかります。

人間の柱というべき骨格構造の異常を整えることができれば、身体全体のバランスを調整することができ、骨格の構造を整えた結果として、以前より血流が改善し、呼吸もしやすくなり、神経系統の伝達がスムーズになることで落ちていた免疫力も取り戻せます。

痛みや痺れを改善緩和するだけでなく、だるい、なんとなくやる気がでないといった、いわゆる不定愁訴と呼ばれる様々な不快な症状の改善や、また、姿勢の変化に加え、筋緊張の左右バランスが良い状態になり、各関節が左右差なく可動域が上がります。

特に、運動選手やダンサー、職人、音楽家のような専門的に特殊な状況で身体を使うプロフェッショナルの場合は、パフォーマンスの向上につながっていきます。

最後に、かなりの高齢者で関節が固まっている人以外、骨格の構造異常を整えることはそれほど困難なことではありません。

しかし、筋力を鍛える筋肉トレーニングとなると週に二回とはいえキツい訓練となりますし

日常生活における立ち方や歩き方、座り方、脚を組む癖などの偏った動作を見直して、正しい筋肉と骨格の機能が発揮できるように根気よく自助努力することになります!

簡単に言うならば、足の裏の筋肉とふくらはぎの筋肉を連動させて足首をしっかり立たせること、膝と股関節を正しく動かすことを学習しながら立ち方・座り方・歩き方も合わせて練習することになります。

当教室を卒業する為には、しっかりとここまで行う必要があるのですが、でも、実際には、正直、5%に満たない状況です。行うのは生徒さんですが私も精進します。

老いと重力に打ち克つ身体、つまり、正常な骨格構造に強い筋肉をまとった身体を身につけましょう❗️

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